今回は東京都小平市学園西町で玄関ドアの修理にお伺いさせて頂きました。どうやらドアが閉まらなくなってしまったようです。
蝶番金具の不具合
ドアには蝶番という金具が必ずついており、この蝶番にはドアを固定しスイングさせる役割があります。ですのでドアを開閉する度にこの蝶番が必ず動作するようになっているのですが、逆にいえば使用頻度は非常に高く耐久性が求められる金具です。もちろん頑丈な作りをしていますが、無理な力や動き・建物自体の歪みが起きると蝶番自体が変形してしまうことがあります。そうなってしまうとドアの開閉に支障をきたし、ドアが閉まらなくなってしまったり開かなくなってしまうことがあります。これは蝶番の歪みが原因でドア自体の位置が傾くことによって起きてしまう建て付け不良というトラブルですが、この場合は鍵の位置関係もずれてしまうので鍵の不具合も併発することもあります。こういったトラブルは意外と多く、放置していても症状は悪化する一方ですので重大なトラブルが起きる前の対処を当社ではお勧め致します。
今回のお客さまの事例ですが平日の朝にドアが閉まらなくなってしまい、鍵がかけられないので仕事に行くことができないという緊急のトラブルです。急いでお客さま宅へ向かうとこのような状態になっていました。
現在の状況
左の写真を見るとわかりますが、ドアがドア枠に当たってしまい最後まで閉まっていません。多少の干渉でしたら力を入れて閉まることもありますが、今回のケースではまったく動きません。全体を確認すると、右の写真に写っている蝶番が大きく歪んでいます。お客さまにお話を伺うと、以前から閉まりにくかったようですが今朝になって急に何をしても閉まらなくなってしまったとのことです。この蝶番の歪みの修理は専用の特殊な工具が必要ですのでその工具を使い早速作業開始です。
建て付け修理、蝶番の矯正作業
蝶番の歪み以外にも蝶番を固定しているネジの緩みも併せて修理していきます。ネジも自然と緩んでくるものですので、定期的な締め付けが必要です。曲がってしまった蝶番を本来の形に矯正しましたらこのようになりました。
ドア枠とドアが干渉しなくなりましたのでスムーズな開閉が可能になりました。ドア~ドア枠のクリアランス(隙間)寸法も十分に取れましたので、今後多少の歪みでは今回のような事態になることは無いと思います。
お客さまがお急ぎでしたので、当社でも迅速に対応させて頂き作業自体はおよそ10分程度で完了です。
今回のようにドア枠にドアが当たってしまうほどの歪みでしたら非常に原因がわかり易いのですが、鍵の開け閉めがしにくい場合でもドアの歪みが関係しているケースがありますので、ドアの開け閉め・鍵の開け閉めに違和感をお感じでしたらお気軽に当社までご相談下さい。
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