今回は先日作業した東京都杉並区のオートロックマンションの共用シリンダーの注文商品が入荷しましたのでシリンダー交換作業をしてきました。
前回作業の内容はこちらです。
おおまかな内容としましては、マンション共用部のシリンダーに不具合が生じ、急遽シリンダーの分解洗浄で対応したのですがシリンダー内部に消耗箇所が見受けられましたのでMWAのメーカーで特注にて製作したエントランス用キースイッチへ交換をしました。
共用シリンダーの交換
近年のマンションではセキュリティ強化のためオートロック設備がついている物件が標準になってきました。完璧とまではいきませんが居住者以外の人間の出入りを抑制できますので非常に防犯面で
優れたシステムです。エントランスなどの共用出入口には入居者さまがお持ちのカギがないと建物内に入れませんし駐輪場やゴミ捨て場なども部外者の立ち入りを防げますので共同生活をする上で
かかせないものになってきています。
カギも一般的な種類とは異なり特別なシステムが組まれたものになります。居住区の玄関ドアについている鍵は住んでいる皆様それぞれが独立したキーになっていますが、共用部は居住者みなさんの
鍵で開け閉めすることができます。商業施設などでは1本のカギで全ての鍵穴を回すことができるマスターキー(マスターシステム)というものが存在しますが、マンションなど複数の方々のプライバシー
が守られれなくてはならない場所、そして複数の方々が共通の場所を出入りする必要がある場所ではマスターシステムとは逆のシステム、逆マスターシステムが組まれます。
鍵穴(シリンダー)は消耗品の為、定期的な修理や交換が必要になりますがこの逆マスターシステムが組まれたシリンダーはシステムを組んだメーカーに特注にて製作してもらう必要があります。
でないと交換後に入居者さまがお持ちのカギで開け閉めが出来ないなどトラブルになることになります。
エントランス、キースイッチの交換
今回交換するのはMIWAのキースイッチ、KS112になります。キースイッチでも複数種類がありますが比較的多く使われている型番商品になります。それではご紹介していきます。
こちらがマンションエントランスにある操作盤です。お部屋番号を押すボタンの左にある鍵穴がキースイッチ付きのシリンダーです。この商品を交換していきます。
こちらはキースイッチを取り外した状態です。左のキースイッチが取り外した古い方で、右が新しく注文した方になります。こちらを結線しなおしたのが次の写真です。
ちゃんと通電するよう圧着して結線しなおしました。
あとは逆の手順で操作盤を取り付けなおします。特にこちらのマンションは世帯数が非常に多く使用頻度も高いので、徐々に緩むことがないようきっちり固定していきます。
これで作業は完了です。鍵穴は交換しましたがカギは変わっていませんので今まで通りのカギで使えるようになっています。
ですが使用頻度の高い物件ですので恐らく10年後くらいにはまた交換が必要になるかもしれません。特にエントランスですので不具合がおきると入居者様がマンション内に入れないなど
大きなトラブルを招く恐れがありますので、できれば今は問題なくとも1個予備で注文して保管しておくのが良いかもしれません。
大体メーカーに注文して1か月ほど納期がかかりますのであらかじめ作っておけばすぐに交換対応ができ、お住まいの方々へご迷惑をおかけしなくて済むと思います。
製作→納品だけでも当社では対応致しますので大家さんや管理会社さまでご検討しておりましたらお気軽にご相談ください。
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