今回は埼玉県所沢市松郷で金庫の鍵開けのご依頼を頂いてのお伺いです。どうやら結構大きい金庫とのお話でしたのでワクワクしながら作業車で向かいます。ご依頼内容としては、お父様がお亡くなりになり倉庫の片付けをしていた際に大きい金庫が出てきたのこと。シリンダーとダイヤルがついていて鍵がかかっている、そして鍵はどこにあるかわからない状況とのことです。早速倉庫に到着し金庫を確認します。
イトーキの業務用金庫
大きい金庫です。メーカーをみるとイトーキの業務用金庫のようです。金庫を正面に見て左側にハンドルとシリンダー、右にダイヤルがついています。大体の金庫はシリンダーとダイヤルがついておりダイヤルを任意の数字に合わせた状態で鍵を回し扉を開けるしくみになっています。写真だとわかりにくいですがダイヤルがセロハンテープのようなもので固定されています。
金庫のダイヤル番号不明、解読
金庫のダイヤルの開錠方法は3~4つの数字を順番に揃えていく手順となるのですが、これを毎回開け閉めのたびに行うと大変面倒くさくなってきます。ですので大半のお客さまはこのようにダイヤルは揃えた状態で固定し鍵(キー)だけで開け閉めされている方が非常に多く見受けられます。そしてこのダイヤルは1cmでも一度動いてしまうとまた最初から揃え直さなければいけません。ですので一番多いご依頼は固定してあったダイヤルが動いてしまい、その時には番号もダイヤルの揃え方もわからなくなってしまったというものです。今回は一応テープで固定してありますが今現在数字が揃っているのかは不明です。もしダイヤルが揃っている状態ならばシリンダーさえ開錠すれば扉は開くはずです。もしダイヤルがずれてしまっている場合はまずダイヤルを合わせなくてはいけません。ですが今回の金庫はイトーキ製。特に今回のイトーキ、そしてクマヒラはダイヤル番号不明の際は開錠が非常に大変です。へたすると1日がかりの仕事になる場合もあります。ですので今回の場合はこのダイヤル次第で作業が大きく変わってくることになります。
金庫の鍵開け作業
では金庫の鍵開けを始めていきます。まずは鍵がどこにも見当たらないとのことでしたので鍵穴からピッキングで開錠していきます。鍵のタイプは片刻みのピンシリンダーです。カチャカチャ作業し10分ほどで開錠完了。これで回るか回らないかが天国と地獄の分かれ道となります。すると
回りました!!ダイヤルはちゃんと動かないで固定されていてくれたようです。無事作業も早く終わり当社もお客さまも助かりました。ちなみにこの写真ぐらいの大きさの金庫は業務用金庫と呼ばれており特にイトーキやクマヒラなどは不正開錠を防ぐための防犯機能が備わっていることがほとんどです。今回の金庫にも、こじあけ開錠を防ぐ為のリロッキング機能がついており、このリロッキングが作動するとどうしようもない状態に陥りますのでもしダイヤルが揃っていない状態だったらリロッキングを作動させずに金庫を開けるというやりかたになっていたかと思います。
まとめ
今回は業務用の金庫の鍵開けでしたがもちろんこれより小さい金庫(家庭用)の鍵開けも対応しております。こちらの場合は業務用と比べ構造も単純ですので鍵の紛失や番号忘れなどでもスムーズに対応できるかと思いますので金庫の鍵開けでお困りでしたら是非当社までお問い合わせ下さい。
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