今回2013年の仕事初めは1日元旦から緊急の鍵トラブルのご依頼で始まりました。都内のマンションを管理されている法人さまからのご依頼です。
場所は東京都新宿区下落合。マンションエントランスのキーを差し込むシリンダーが外れてしまい、ご入居者さまがマンション内部に入ることができないとのトラブルです。元旦から自宅に入れないのは非常に困ってしまいますので急いで現場に急行します。
オートロックの鍵の緊急修理作業
現地で確認するとこのようになっていました。エントランスの自動ドアを開けるために回す鍵穴部分がありません。そして操作盤の横にはリング状の金具が落ちています。こちらのオートロックシリンダーはミワのKS112という種類で鍵穴部分は操作盤を挟み込む形で固定する種類で、落ちているリング状の金具によって外側から固定しています。
今回はこのリング状の金具が緩んで外れてしまったことによって鍵穴部分が中に落っこちてしまったようです。この状態では入居者さまが中に入ろうと思ってもキーを差し込む部分がありませんので鍵があっても入ることができません。幸い故障している訳ではありませんので早速修理作業にとりかかります。
こちらの図は操作盤を外した内部(裏側)の状態です。鍵穴はオートロック設備と連動していますので細い2本の線でシステムと繋がっています。中に落ちてしまった鍵穴を拾い元の取り付け箇所に戻します。
ですが細部の取付箇所を確認していくと、この操作盤のボックス自体がちゃんと固定されていなかったことがわかり、今回の鍵穴が外れてしまった原因とも考えられますのでちゃんと取付なおすことにしました。
操作盤の固定、再取り付け
ちょっとわかりにくいですが、操作盤内部のボックスをシリコンコーキングで固定します。本当はビス等で固定したいのですが、どの箇所に打ってもネジが貫通してしまう状況でしたので強力な接着剤で固定します。24時間ほどで完全硬化しますので、固まってしまえばちゃんと固定されます。
あとは外に落ちていたリング状の金具でシリンダー(鍵穴)部分を再度きつく固定しなおして完了です。幸いマンションの裏口でご入居者さまの出入りができましたのでそこまでのご不便をおかけしないで修理することができました。
今回の鍵トラブルの原因と対策
今回のトラブルは操作盤ボックスがちゃんと固定されていなかったのも原因の1つですが、使用頻度の高い場所は緩みや劣化が起きやすくなります。ですのでどうしても避けることはできないトラブルにはなってしまいますので、どう防ぐかよりはいかに早く対処するかが肝心だと思います。
鍵穴がガタつく、調子が悪い等ございましたらお早めにご相談下さい。
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