今回は東京都板橋区でオートロック操作盤の修理作業をしてきました。オーナー様経由でマンション全体のメンテナンスをしている業者さまからのご依頼になります。
マンションの住民さまにご迷惑がかかっているようで緊急のご依頼でした。急いで現場に向かいます。
トラブルの内容
お電話でご連絡を頂いた時の内容ですと、どうやらエントランスの鍵穴(シリンダー)をイタズラされてしまったようで鍵穴自体をもぎ取られてしまったとのお話です。
これが本当なら相当悪質なイタズラですが、構造上そう簡単にはもぎ取ることはできないはずなのでまずは現地を確認してみます。するとこのようになっていました。
確かに鍵穴がありません。これでは入居者さまがオートロックを開けようにもカギを差し込めません。さらに状況を把握するためにも操作盤を取り外していきます。すると……
ありました。左の写真をみると中のボックス内に鍵穴が転がっています。そしてこのキースイッチを詳しく調べると青の配線がハンダ部分で切れてしまっています。
この状況を見るにこれはイタズラなどではなくキースイッチの留め具が緩み、外れて中に落ちてしまいその際に配線が損傷したと見るのが妥当かと思われます。
とりあえずはイタズラではない旨をマンションオーナー様にお伝えし、ご安心頂いた上で対処のお話を進めさせて頂きました。マンションの世帯数、築年数、シリンダーの消耗具合から見てそろそろこのキースイッチも交換時期にはなるのですが、物件対応のキースイッチを注文するとどうしても納期がかかってしまいご入居者さまに更なるご迷惑をおかけすることを心配されていましたので今回はシリンダーは再利用しキースイッチだけを交換することにしました。ただシリンダーは消耗が進んでいる状態ですので内部を分解洗浄し再利用していきます。
キースイッチの分解、シリンダーの洗浄修理、スイッチ部分の交換作業
まずはキースイッチを分解し、シリンダーとスイッチ部分を切り離します。そしてシリンダーの内筒を洗浄し潤滑剤で動きを整えます。こちらのキースイッチはMIWAのU9-KS112という型番で、当社ではこちらのスイッチ部分を在庫していますので急な交換作業でも対応可能です。新しいスイッチ部分と固定し直したのが右の写真です。
あとはまたキースイッチが外れて落ちることの無いようしっかりと固定していきます。今回緩んだ部分はどうしても緩みやすい箇所ですので特に念入りに締めていきます。
あとは操作盤を元に戻して完了になります。作業時間としては約1時間程度、オーナー様にもすぐに修理できたことに喜んで頂けました。
オートロックマンションの鍵トラブル、まとめ
マンションのオートロック設備、特にインターホンがある操作盤は様々な機能が集約されていて、かつ使用頻度が高く、不具合を起こした場合には大きなトラブルに発展しやすい箇所でもあります。
特にオートロック設備の鍵に関わるトラブルにはすぐに対処できるよう準備してありますので、鍵の調子が悪い等のトラブルにお困りでしたらお気軽にお問い合わせ下さい。
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