今回は東京都新宿区上落合でマンションのオートロックの鍵修理を致しました。いつもごひいきにして頂いているマンションの管理会社さまからのご依頼です。お電話で『マンションの共用玄関のオートロックの調子が悪い』とご連絡を頂いたので物件へ急ぎます。
こちらのマンションは住人さまの出入りが正面玄関と裏口にも１ヶ所ありますのでとりあえずは住人さまにご迷惑をおかけしないように作業を進められそうです。
さて、まずはどのような症状かを確認します。こちらがエントランスの操作盤です(下記左)。アイホン製のよく見かけるタイプですね。
そしてオートロックの鍵システムはMIWAのＪＮシリンダーです(上記右)。こちらの鍵はキーヘッドに『MIWA KABA』と刻印されているのが特徴の鍵です。こちらはMIWAの商品の中でもトップクラスの防犯性能を誇り、スイスのカバ社と共同で開発した高防犯ディンプルキーとして有名です。
オートロックの鍵の不具合原因
さて、操作盤を確認してみるとこれはビックリ。鍵をさして回してみると操作盤についているシリンダーも一緒に回ってしまいます。本来であれば鍵だけ回せば中のキースイッチが反応し自動ドアと連動して扉が開閉するのですが、シリンダーも一緒に回転してしまう為キースイッチが反応せず信号が送られないというトラブルが起きているようです。おそらくはシリンダーを固定するネジが緩んでいる為にこういう現象が起きている可能性が高いためそれであればネジを締めるだけで直るかなと思い操作盤を外してみるとまたもやビックリ。
この２枚の写真が操作盤を外した内部の写真なのですが、これじゃ何がなんだかわかりませんよね・・・。
結論から先にご説明しますと、『そもそも操作盤の取付が間違っている』ということです。左の写真の手前にあるのがキースイッチという部分で、シリンダーが回ることにより自動扉へ信号を送る為の装置です。この装置は操作盤表面のシリンダーと連結するようになっており、そのシリンダーを固定する為のネジがついています。型番ですとＫＳ－２２２になります。本来であれば操作盤のステンレス板を外側のシリンダーと内側のキースイッチで挟み込むように固定してからキースイッチについている固定ネジを締め付けます。そしてその操作盤を壁面に取り付ける流れになるのですが、そもそも今の取付方はキースイッチが『もうすでに壁面に取り付けてある』という状況です。その場合でも表面上は格好良く取付ることが可能です。ですが上記でご説明した『キースイッチについているシリンダー固定ネジ』を締め付けることができません。そうすればいずれは今回のような症状が起きてしまいます。
オートロックの鍵修理
さて、ではこれから直していきます。本来の取付手順で進めていくと、まずは操作盤にシリンダーとキースイッチを挟み込み、ネジでしっかり固定します。そしてこの操作盤を壁面に取り付けようとすると、『壁面の開口部の穴が小さくてキースイッチ本体が入らない』状態です。ですので開口をサンダーで切りながら広げていきます。広げた後の図が上記の右の写真になります。これでやっと本来の取付方にやりかえることができました。今回このような作業をブログにて書かせて頂きましたが、まずほぼこのような取付方をしている物件は無いと思います。これで今回の鍵修理は無事完了になります。
オートロックマンションでの鍵トラブル
マンションなどでのオートロックでの鍵トラブルだと、
- 鍵をさしても回らない
- 鍵が抜けない
- 鍵を回しても自動ドアが開かない
が非常に多いと感じます。どうしても住んでいらっしゃる方みなさんが使われる場所ですので消耗・磨耗も早くなります。ゴミや汚れで鍵は不具合を起こしやすいので鍵が抜けなくなったり回らなくなってしまいます。そしてオートロックの信号線の接触不良、断線という可能性もあります。今回の物件では建物内への出入口が２ヶ所あったのでまだいいですが、１ヶ所しかない場合は何かトラブルが起きた場合中に入れなくなってしまいパニックになります。
鍵トラブルの対処法
もしオートロック物件の管理会社さまや大家さまがこのブログを読んで頂いているとしたら、緊急対応可能な出張型の鍵屋さんの連絡先を何社か控えておくのがいいと思います。こういったトラブルは何時起こるかわかりませんので夜中でも飛んで来てくれる鍵屋さんでしたらすぐに対処してくれると思います。
まとめ
最後に、今回はマンションの共用部のトラブルでしたが、もちろん住居側の鍵トラブルも対応しています。
オートロック対応の鍵交換も手配できますのでお引越し等での鍵交換などもお気軽にお問い合わせ下さい。
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