今回は東京都東村山市秋津町で玄関の鍵修理をしてきました。鍵を回すときに非常に硬く使いにくいとのお話です。
鍵の不具合
鍵を回す際に硬く、回しにくい場合は原因がいくつか考えられます。
- 部品の消耗による動作不良
- 土埃や汚れが詰まっての動作不良
- 合鍵など、鍵の精度が悪いことが原因 などです。
まずは原因を特定し、適切な処置を行っていきますが、処置を誤ると逆に症状が悪化する場合もあります。不具合症状が変わらない、もしくは悪化しているようでしたらお早めにご相談下さい。では今回のお客さま宅の症状をご紹介していきます。
ゴール プッシュプルハンドル錠
こちらが今回のお客さま宅についているドアノブです。開ける際にハンドルを押す・引く動作をすることからプッシュプル錠と呼ばれる種類です。メーカーはゴール製でシリンダーにはD9と呼ばれる短いディンプルキーが取り付けられています。
今回こちらの上下の鍵の内、上を回す際に非常に硬いとのお話でしたのでキーをお借りして試してみると、回らないことはないですが、かなり力を入れないと回りません。このまま使っているとそのうちキーが折れてしまいそうな硬さです。詳しい原因を探るためプッシュプル錠を外していきます。
プッシュプル錠の取り外し
最後まで外すとドアにはただ穴が開いている状態になります。プッシュプル錠自体は内側から複数本のネジで固定されているだけですので簡単に外すことができます。2番目の写真はプッシュプル錠の裏側です。このタイプのシリンダーはこの裏側から固定されています。そして3番目の写真がドア内部に埋め込まれている錠本体になります。
不具合の原因
鍵の動作不良の場合は大きく分けてシリンダー側か錠前側に原因があります。取り外して調べてみると硬い原因は錠前側のようです。ですが故障・損傷はなく、どうやら汚れが詰まったことによる動作不良のようです。
錠前側は比較的頑丈な作りをしていますが、少しの隙間から入った土埃や汚れなどが蓄積していくと動きが硬くなることがよくあります。こういった場合に市販の潤滑剤等を使うと逆に症状が悪くなることがあります。汚れが動作不良を起こしている場合は必ず汚れを取り除いてから潤滑剤を使う必要があります。でないと潤滑剤が逆に汚れを固めてしまい詰まってしまうからです。
ですので今回の作業は錠前の洗浄修理作業をご提案させて頂き早速作業を進めていきます。
洗浄修理作業
上下の錠前を取り外して内部を洗浄していきます。今回のお宅は築12年とのお話でしたので12年分の汚れが詰まっていることになります。綺麗に汚れを洗い流し十分に乾燥させます。乾燥したら錠前用の潤滑剤を注入し動きを確認します。回す際の硬さは一切無くなって非常に動きがスムーズになりました。
後は元通り組み上げます。最後にドアの建て付けを多少調整し、上下の鍵の動作が問題ないことを確認して作業完了になります。どのお宅でも10年以上使われていると内部に汚れが溜まります。その汚れが動作不良を起こしたり、錠前の寿命を早めることもありますので長年使われているようでしたら今回のような洗浄修理をお勧め致します。
『鍵が硬い・回りにくい、鍵穴洗浄修理』に関連する記事