今回は東京都板橋区加賀でご自宅の鍵を紛失されてしまったとのことで鍵開けに出張作業してきました。家の中に入れないとのことでしたので緊急の出張作業です。
当社では鍵交換はもちろん、緊急の鍵開けも対応しております。今回は鍵がどこかにいってしまって家の中に入れなくなってしまったとのことでお伺いしました。物件は大きめのマンションです。オートロック完備の築15年前後の建物でしょうか。お伺いした時にはお客様はオートロックの扉の中でお待ち頂いていました。
オートロックマンションの鍵開け
オートロック設備が整っているマンション等の場合、玄関の鍵とは別にエントランス等にも鍵がついています。その場合中に入るには複数ヶ所の鍵開けが発生致します。ですがエントランスであれば他の住人さまの出入りがあれば開きますのでうまく入って頂いてお待ち頂けると料金がお安く済みます。住んでいらっしゃる方でお知り合いがいらっしゃれば1番よいのですが最近はあまりいらっしゃらない方が多いようにも感じます。
さて鍵開け作業の開始です。鍵はマンション共用部と玄関が1本の鍵で全て開くシステムになっています。使われている鍵はOhshima/オーシマです。この鍵は比較的厄介な鍵になります。というのも外見は比較的簡単そうにみえますがピッキングでは非常に開けにくい種類だからです。
オーシマの鍵とは
内部にアンチピッキングピンが入っており、ピッキング対策されている種類のため鍵穴からの強制開錠は非常に困難です。もともとこのOhshima/オーシマというメーカーは船舶用の錠前を専門に生産していたメーカーになります。ですので錠前の至る所にステンレスの中でも非常に錆びにくく丈夫なSUS304を使用しています。よって商品価格も他メーカーと比べて割高な上、メーカーが既に倒産しています。今では東洋シャッターに吸収されていますが、上記のOC(6ピン)シリーズは既に廃盤となっており鍵交換の際には入手困難+高額となってしまっています。今ではDC(ディンプルキー)シリーズしか生産していないようです。
オーシマの鍵開け作業
鍵開け作業に話を戻します。まずはピッキングでの開錠を試みますが開く気配が無いのでサッサと手段変更。サムターン回しで開錠します。サムターン回しとは室内側のツマミを外から強制的に回して開ける手法です。最近では玄関の鍵にピッキング対策済みの鍵が増えてきましたのでピッキングでの鍵開けが難しくなってきました。ですが室内側のツマミはどうでしょう?指で回してタテ・ヨコに動き、開け閉めするツマミがほとんどだと思います。このツマミを逆手に取った開錠方法がサムターン回しという手法で比較的簡単に開けられます。特殊な工具を必要としますがどれだけ高防犯のシリンダーがついていようが扉内側のツマミがただのツマミであれば簡単に開ける事が可能です。このサムターン回し対策の防犯サムターン(ツマミ)商品が出ていますが今回の鍵にはついていなかったのでサムターン回しで開錠します。
鍵開け完了、まとめ
10分程度で鍵開け完了。最近の築浅物件にはピッキング対策シリンダー+防犯サムターンが標準装備されてきました。その場合は破壊開錠になる可能性があります。逆に言えば破壊してまで開けようという侵入者は少数ですので防犯対策としてはツマミまでしっかり対策されるのを当社ではお勧めしております。
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