今回は東京都杉並区善福寺で玄関錠の修理にお伺いさせて頂きました。お電話で玄関の鍵が非常に使いにくく困っているとのご連絡を頂いてのお伺いです。
玄関の鍵の不具合
外出の際には鍵の開け閉めは必ず必要になってきますし、その度になかなか鍵がかからない・開かないというのはとても不便なことです。今回のお客さま宅もまさにそのような状態で、鍵は刺さるのですがなかなか回りません。非常に硬い感触でこのまま使われているといずれは鍵折れなどのトラブルが起きてしまいそうな状態です。今の玄関扉はこのようになっています。
こちらの玄関扉のメーカーは新日軽になります。そしてこの玄関錠の種類はコンポーレという名前です。メーカーはアルファという名前の錠前になります。比較的一戸建ての玄関によく使用されている種類ですが、鍵屋さんの中ではちょっと困る部類の錠前です。というのがこの新日軽のコンポーレは今現在廃番商品になっているからです。メンテナンス用に錠ケースはまだ手に入りますが全体交換はできません。そしてお伺いして比較的多いのはレバー部分の消耗が目立ちます。レバーがガタついていたり、垂れ下がっていたりという症状です。ですが今回のトラブルは鍵が回りにくいという内容なのでどうにかなりそうかなと考えながら錠前を外していきます。
今回使われているシリンダー(鍵)
この新日軽のコンポーレの鍵は通常アルファ製の片側だけギザギザした形状のキーになります。ですが今はウエスト製の917というディンプルキーに交換されています。どうやら前にリフォームした際に業者さんに鍵交換してもらったそうです。この新日軽のコンポーレは防犯性の高いディンプルキーに変えたい場合はこのウエスト917になります。メーカーは違いますがウエスト社がコンポーレの鍵交換用に開発したシリンダーです。
鍵の不具合の原因
さて作業を続けます。鍵を回すのが硬い場合、原因としては
- シリンダーの不具合
- 錠ケースの不具合
- 扉の建て付け不良
の3点が考えられます。まずはシリンダーを確認します。今回のシリンダーとはウエスト社の917になります。確認した所、問題無し。では次は錠ケースを確認します。どうやらここのようです。動作が非常に硬く普通ではありません。扉の建て付けも確認しましたが問題なかったので原因は錠ケースと見て間違いなさそうです。このアルファの錠ケースはよく壊れているのを見かけます。ですので当社でも常に在庫するようにしています。一応錠ケースの中を確認しましたが内部パーツがバラバラになっており破損しているところもありましたので今回はこの錠ケースの交換という作業になります。では交換していきます。
新日軽コンポーレ錠の錠ケース交換作業
向かって左の写真が上下ある内の『上』になります。右が『下』になります。これは錠ケースを交換した後の写真ですが元々ついていた商品とまったく同じ商品で、このステンレスプレート部分が錠ケースになります。シリンダーと比べてそこまで壊れやすい場所ではありませんが、15年から20年程度使われている場合はどこかおかしくなっていても不思議ではないと思います。この錠ケースが壊れると鍵が硬い、扉が開かないといったトラブルが起きます。一定の年数を使われているようでしたら普通に使えていても必ず内部は消耗していますので何か起きる前に取り替えておくのもよいかもしれません。
交換完了、まとめ
今回は上下2ヶ所の錠ケースを新品に交換して作業完了です。出入りもスムーズになり、大変お客さまに喜んで頂けました。このコンポーレというドアは比較的よく見かけます。鍵や錠の不具合でお困りでしたらお気軽にお問い合わせください。
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