目次
ドアの種類や各部の名称
こちらのページでは扉(ドア)の種類や、各部分の名称をご説明していきます。
開閉方法によるドアの種類
ドアはどのように開閉する構造になっているかによって呼称が変わります。まずはその種類をご説明していきます。
開き戸(片開き)
現在、最も普及している構造。1枚のドアの片側に蝶番が2~3ヶ所取り付けてあり、1枚扉が1方向に開閉する扉。主に玄関、勝手口、室内などに広く普及しています。
開き戸(両開き)
上の片開きと構造は同じですが、扉の枚数が2枚になっている種類を指します。そしてその2枚の扉がそれぞれ同じ大きさであれば両開きの中でも『観音開き扉』と呼び、それぞれ大きさが異なる場合は『親子扉』と呼びます。
引き戸
1枚もしくは複数枚の扉を左右にスライドさせ開閉する構造の扉を引き戸と呼びます。戸建ての玄関などによく用いられますが、自動ドアも引き戸に含まれます。室内では和室などの襖も引き戸の構造と似ています。そして引き戸をスライドした時に戸が収納するスペースのことを『戸袋』と呼びます。
折れ戸
主に2枚の戸がくの字に折れるような形で開閉する扉。用途としては浴室の扉やクローゼットなどの収納スペースによく用いられます。
ドアの材質による呼称や構造
ドア(扉)には様々な材質が存在しており、それぞれ特徴及び構造が違います。一般的によく使われる種類をご紹介していきます。
木製ドア
玄関ドアや室内ドアによく用いられる種類。木製ドアの中でも玄関には無垢材がよく使われますが、気温や湿度により木材の収縮が比較的起き易い素材になります。そして室内ドアには角材で作った枠に薄いベニヤ板を挟み込むように張り、中空構造にすることによって軽く収縮が起きにくい『フラッシュ構造』のドアがよく用いられます。
金属ドア
金属ドアは大きく分けて『アルミ』、『鋼板』、『ステンレス』の材質がよく使われており、それぞれ特徴が異なります。『アルミ』製のドアの場合は耐久性・対候製に優れ、扉が軽いのが特徴です。ですので外部に面した通用口などによく使われます。そして『鋼板』製のドアはビルやマンションの共用部などによく用いられ、重量があり堅牢な材質です。特に防火扉としての性能が高いため人が集まる施設などには必ず使われている材質になります。『ステンレス』製のドアは、ステンレスの最大の特徴であるサビにくい材質を生かし潮風が当たる沿岸部などでは安心して使えるドアです。そして鏡面素材を生かして都市部の物件の通用口などでもよく見かけます。
ドアに取り付けられる付属品
ドアは開閉すること以外にも様々な機能が求められます。その為に取り付けられる商品をご紹介していきます。
ドアビュアー(ドアスコープ・覗き穴)
主にドアの真ん中辺りにあるレンズのような覗き穴。来客時に内側からはレンズ越しに外部を確認することができ、外部からは内側を見ることができない構造になっています。ドアを挟み込むようにしてねじ込む形で取付けられています。
ドアチェーン
ドア枠側にチェーンがついており、ドアにはそのチェーンを引っ掛ける受け座が取り付けられています。来客時などにドアチェーンをかけたままドアを開けることができ、チェーンが引っかかっていることにより10cmほどしかドアが開かない為不測の事態にも対応できます。
ドアバー
ドアチェーンと用途は同じですがチェーン部分がバーになっている為、強度が増しています。近年ではドアチェーンよりこちらのドアバーが普及しており、マンションなどに広く使われています。
ドアクローザー(ドアチェック・ドアマン)
ドア上部に取り付けられている直方体の開閉機器。主な機能としてはドアの開閉スピードの調整や、ドア開放時のストップ機能などがあります。油圧で動作しており、寿命を迎えると内部の油が外に漏れ出してきます。
戸当たり
床に固定するタイプとドア自体に取り付けるタイプがあり、ドアを開いた時にドアが壁などに当たらないよう取付けられるもの。ドアの材質や重量によって適合する戸当たりも変わってきます。