今回は東京都杉並区桃井で玄関の鍵がかからなくなってしまったとのご連絡でお伺いさせて頂きました。どうやらカギはあるようなのですが、鍵が閉まらなくなってしまったようで外出ができなくなってしまったようです。
鍵がかからない、回らないといったトラブル
鍵のトラブルはいつ起きるか予測がつかないため注意が必要です。特に調子が悪い状態で使われているとある日突然、どうしようもないような状態になってしまうことがあります。ですので少しでも違和感を感じるようでしたらお早めにご相談下さい。
では今回の作業内容のご紹介をしていきます。今回はマンションの玄関についている鍵の調子が悪いとのご連絡だったのですが、使われていた鍵はこちらです。
zeiss ikon/ツァイス・イコン
こちらの鍵は国内メーカーの商品ではなく、メーカーはドイツのツァイスイコンという社名のユーロプロファイルシリンダーになります。そしてこちらの鍵でマンションエントランスや共用部も開閉できるようオートロックシステムが組まれています。
今回はこちらの鍵が回らなくなってしまったとのご連絡でしたので動作を確認してみると、カギは刺さるのですがまったく回らない状態です。原因を探るため錠前を外し分解していきます。
錠前の取り外し・分解
まずはドア側面のネジを外しシリンダーを取り外します。真ん中の写真が外したシリンダーになりますが、例えばカギを交換したい場合はこの部分を取り替えます。そしてカギの調子が悪い場合はこのシリンダーが原因のことがよくありますが、どうやら今回はこのシリンダーが原因ではないようです。
そうなると残りは本体ケースになってきます。右側の写真のように本体を取り外しこちらを分解していきます。
本体ケースの蓋を外し内部を確認します。どうやら内部部品の破損や消耗などはないようですが、各パーツの連結部にグリスが全くありません。どうやらグリスがないため各パーツが動作する際にスムーズな噛み合わせができずに硬くなってしまっているようです。
本体ケース内部のグリス塗布作業
ですので各部分にグリスを塗布し、部材の動作をスムーズにします。すると非常に少しの力でそれぞれがちゃんと動くようになりました。あとは蓋を戻し元通りに組み上げて作業が完了です。
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