今回は埼玉県さいたま市桜区下大久保でオートロックの鍵修理作業をしてきました。法人さまからのご依頼で、事務所入口のドアがオートロックになっているそうなのですが、数日前からエラー音が鳴り響いているとのお話です。
オートロックの不具合
ドアの開閉にオートロックが絡んでいる場合は、何かしらの不具合が起きた場合まず原因の特定ヶ所を探ることから始めます。錠前を電気的に動かしているシステムですので、錠前側の不具合以外にも電気的なトラブルの可能性もあるためです。今回の不具合ヶ所にはこのようなドアがついています。
お伺いが夜でしたので写真が暗いですが、ドア自体は開き戸で同じ大きさのドアがそれぞれ左右に取り付けてある観音開きの扉です。一枚のドアが高さ2メートル近くあり、中に入っているガラスも強化ガラスですので相当重量のある扉です。
今回のオートロックシステム
今回のこちらのドアは、締め切られた時点で錠前が反応して自動で施錠されるしくみになっています。そして鍵を解除するにはツマミを手で回すか解除ボタンが壁に取り付けられていますのでそちらを押しても鍵が開きます。そしてその解除ボタンは2Fにもあるようなので遠隔操作で鍵を開ける事ができるようです。
今回の不具合内容はエラー音がずっと鳴っているとのお話でしたのでまず動作を確認してみます。ドアを開け、手を離すと自然と閉まっていきます。そして最後まで閉まり切り施錠されました。ここまでは通常ですが、1分ほど経つと警報音が鳴り出しました。どうやら鍵は自動でかかるのにエラー音が鳴ってしまうようです。
そこで各部分の動作をチェックしていきます。電気的な部分は問題なさそうでしたので錠前部分を確認していくと原因がわかってきました。どうやら錠前がドアから外れかかっているようです。こちらの錠前はドアの下からネジで固定されている種類なのですが、そのネジがかなり緩んでおり、錠前本体が今にも落ちそうな状態です。そしてその中の1本のネジは外れてどこかにいってしまっています。恐らくは錠前が本来の位置に据え付けられていないせいでエラー音が出ている模様です。ですのでこれから再取り付け作業をはじめます。
再取り付け、修理作業
本来、このタイプの錠前の取付・取り外しの際にはドアを外して作業を進めるのですが、今回のドアは重量があるので外さないで固定をしていきます。ドアを開け切った状態だとドアの下になんとか手が入るスペースがあったので特殊なドライバーでそれぞれのネジをちゃんと締め付けていきます。そして足りないネジは新しいネジで固定していきます。ネジ自体、年数が経つと緩んでくることはありますが、ここまで緩んでしまっている錠前は珍しいです。
全てのネジをきつく締め付け、改めて動作の確認をするとエラー音は鳴らず問題なく直りました。ネジが緩んでいたせいで本来の位置より5ミリ以上下がっていました。
最後にお客さまとお話をしていると、どうやらこの建物自体が竣工してからまだ2年経っていないとのこと。明らかに取り付けに不備があったとしかいえません。こういったオートロックのトラブルや鍵の不具合・修理を当社では専門に取り扱っておりますのでお困りの際にはお気軽にお問い合わせ下さい。
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